ふと私は、それこそ祖母の愛する人というのは、女性だったのかもしれないと過ったが、敢えて口にはしなかった。
「おい!酒が足りないぞ!」
すっかり酔っ払って喚く父と伯父を、母と伯母は冷ややかに一瞥し、
「美音里は無理して結婚することないわ。私だってお父さんと結婚したことは後悔してるし、別に孫も欲しくない。むしろ、この歳で孫の面倒を押し付けられたら、たまったもんじゃないわよ」
私の両親は、無理に結婚しろとは言わないタイプなので、そこはせめてもの救いだ。
今の私はというと、以前から父親に投資信託について教わっていたので、FIREというのか、ネオニートというのか、不労所得での暮らし。
余談だが、投資を始めた頃に知り合った男たちの前で“投資”という言葉を出すと、誰もがサーッと引くように、それ以来、連絡してこなくなった。
「おい!酒が足りないぞ!」
すっかり酔っ払って喚く父と伯父を、母と伯母は冷ややかに一瞥し、
「美音里は無理して結婚することないわ。私だってお父さんと結婚したことは後悔してるし、別に孫も欲しくない。むしろ、この歳で孫の面倒を押し付けられたら、たまったもんじゃないわよ」
私の両親は、無理に結婚しろとは言わないタイプなので、そこはせめてもの救いだ。
今の私はというと、以前から父親に投資信託について教わっていたので、FIREというのか、ネオニートというのか、不労所得での暮らし。
余談だが、投資を始めた頃に知り合った男たちの前で“投資”という言葉を出すと、誰もがサーッと引くように、それ以来、連絡してこなくなった。