今度は反対に、周りがざわざわし出した。

 ああ……うるさい。

 その時、一際大きく、耳に入ってきた泣きじゃくっている声。

「やめて……!!私のせいなら私のせいでいい!!殺してもいいから…!!」

 最初に私を悪く言い出した女子だった。

 正直この文章だけだと、何を言いたいのかがわからない。

 それを、私は冷たく突き返す。

「なに今更言ってるの?もう遅いから」

「あっ……」

 彼女の制服にはじわじわと赤黒く、生暖かいものが広がっていく。

「じゃあね」


 そう言ってーー私は、最高の相棒を、私の胸に突き刺した。