今宵はハロウィン



沢山のご馳走と部屋の装飾を済ませ、友達を呼んでパーティーは幕を開けた。



しばらくして、パーティーもいよいよ終盤に差し掛かり、皆のテンションもピークに達した頃、御手洗で一人が談笑中に離脱する。



すると突然部屋の電気が切れた。



LEDライト製のキャンドル風ランプを切り抜いた南瓜に入れたジャック・オ・ランタンが光り続けている。



皆の動きが止まり、場が静まり返ると、突如自分のスマホが鳴り響く。



今、自分が置かれている状況と驚きでバクバクと波打つ鼓動を抑えながらスマホを見ると離脱した友達からメッセージで"ちゃんと恨みを晴らしに来たよ"と書いてある。



どういうことだろう?と聞こうと本人を探すが、本人は先程、御手洗に行ったことを思い出す。



まぁ、扉は閉まってあるし、誰かがこの部屋に誰にも気付かれずに来るのは不可能だ。



そう思い、ブレーカーを見に行こうと立ち上がると
後ろから首を両手で掴まれる。



そして突然首を絞められ、僕はこのまま気を失ったのだった。



そして気が付くと、僕は友達に睨まれながら囲まれ"やっとか…"など"私、貴方のこと嫌いだったんだよねー"など"などと言う言葉を聞きやっと理解した。



自分がどれだけ恨まれていたのかを…



END