次の日の昼休み……
 「夏のご両親にお許しがでたの?」
 ひとみが目をキラキラさせた。

 「うん。大丈夫だって……」
 「うそ……恭介君も?」
 「ああ……。
隣に葉山先生もいるからっていう理由で」

 急遽決まった夏の家でのお泊り会。
めでたく夏の両親から許可が下りた夏。

 「ひとみちゃん~、俺、案外信用あるんだよ。
なんせ、俺は夏の一番仲のいい幼馴染だからな!
 その代わり、夏のお父さんから電話きてさ、
夏に何かしたら、ぶっ殺すって言われたわ」

 「え~、お父さんたらそんなこと言ったの?
恭介ごめんね……」
 夏が謝った。
 「いいってこと。それよりさ、金曜日の夜は
それぞれに過ごして、土曜日の夕方、夏の家集合で
どうかな……」
 「賛成!」
 「私も……賛成」
 「じゃあ、決まりだな。土曜日の夕方」

 こうして、来週の土曜日、夏の家で、
夏とひとみと恭介の三人は、
急遽、お泊りを開くことになった。