恋に憧れる女子高校生……
  キュンとする光景も様々……。

 夜遅く、電話での突然の告白に
 「仲がいい幼馴染……」
 と学校一のモテ男、梶本恭介に
 返事をしてしまった……。

 「君が、脚立から落ちていくのを
見たら咄嗟にね、守らなくちゃって思って、
でも、何もなくてよかった」
 大人の香り漂い……二人だけの時は『夏』と呼ぶ
夏のお隣さんで、美術教師、そして、担任の
葉山俊二にドキッとした……。

 
「でも一応無理してるかも……
だって、好きな人と二人っきりでランチなんて。
制服デートみたいでしょ?」
 いつもとは違う……
 さらっと……、シレッと告白してくる
美術部部長の川内に戸惑う……。

 そして……
 突然、彼女の前に現れた超失礼男……
 夏をカラかい、笑い、余計な言葉を発する……
 
 葉山の従弟で、葉山の家に居候をし、
夏の学校に絶賛教育実習中の彼……

 その名も、矢上慎也……。
 

 恋に憧れる女子高校生……上野夏。
 好きになる人も
 好きになる瞬間も様々……。

 彼女を取り囲む四人の男たち……。
 親友のひとみちゃんは、『モテ期到来』
などと言ってたけど……

 ここ最近、
夏の心の中に、キュンとした感情を
残してくれた男性たち……

 ある一人を除けば……。
 
 「はぁ~、その都度、違う場面で
ドキドキするなんて……私って
気が多いのかな~?」
 と今日もベッドに倒れ込み
深い溜息をつくのであった。