「えーっと、じゃあまずは…
問題を選ばないといけないんだけど…、」

実行委員から渡された赤本を机の中央に置く。

「一冊しかないしみんなでやっても仕方ないから私が何問か選んでみんなに送っといたから確認しといてほしい」

さっきの休み時間のうちにいくつか問題を選んでおいた。

「さすが橘花!」

すかさず、前の席に座っている同じクラスの男子が煽ってくる。

「ちょっともうやめてよ〜?
はい次はそれぞれが何をするか担当を決めるね」

それを軽くあしらい、淡々と進めていく。

文化祭まで後3週間ほどあるが、そのために活動できる時間はとーっても少ない。

そのため、なるべく早く終わらせたいんだけど…

「んーみんな特に希望ないならここから半分で分けちゃうけど大丈夫?」

みんなが頷いたのを確認して机をわける。

「じゃあこっちの5人は解説作ってもらって、こっちの5人で資料作ろうか
私は人手足りなそうなとこにいくけど、どっちも顔出すね〜」

「じゃ、各自はじめてくださーい」