「え?そんなメールが?」

ボディーガードの青年は驚いているようだった。


「ええ、本当、つい最近の話よ」

私は学校のおくりむかえの車の中で、その運転手もこなしているボディーガードの青年、にメールのことを話していた。


「嫌よねぇ、気味が悪いわよ」


「本当ですよね。でも、そいつの気持ち分かるかも。」


青年がいきなり意味深なことを言い出した。


「え?」

「だって、麗香様、凄い美人じゃないですか、僕もこの立場じゃなかったらやっちゃうかも−」


・・・・・。


なに・・?いきなり


「メールの内容はどんなものでした?」

「え?ああ、ごめんなさい、思い出したくないわ」

私がやんわりと拒否する。


「・・・・。」


青年が一瞬不気味な笑を浮かべたのがバックミラーごしに確認できた。


なに、今の表情・・。