私が居なくなった世界こそ
私にとっての幸福なのである。

私のいた時間の全てが夢であったのならば、
これほど素晴らしいことはない。

私を私の魂が否定しているのだ。

仕方のない事だ。

全て虚構である。
そうでしか私の心は救えない。

私は私を助けるために
私を消していくのだ。


太陽と会った時、私の中に何かが生まれる。
雨が降り、曇っていく空は
私をまた目覚めさせる。

それを繰り返して
私はまだ儚い朝を迎えているのだ。

太陽が私を呼ぶ。
その光に私はまたお疲れ様と返すのだ。