私はただの嫌われ者ではない。

国民の生活を苦しめた「悪政の根源」

では、何故クーデターが起きないのか。

国王である父が王として国民に信頼されているから。

そして、国王がある程度私の我儘を抑えていると思っているから。

誰も私のことなど信頼していない。



本当は……皆、私が「処刑」されることすら望んでいる。



屋敷に閉じこもっていた時も、私を殺そうとしてきた者はいた。

屋敷の者が守ってくれていたことも。

分かっていたのに、その現実を突きつけられた気がした。

学園での生活に悪い意味で慣れてしまっていたのかもしれない。