それでも、私に変えられることはあるはずで。



「【クラヴィス様】、ではテラスでお話しましょう」



クラスを離れ、テラスに向かう。

私たちは、周りの席と距離がある場所に座った。

クロルには少し離れた場所で待機して貰っている。

私たちの会話が周りに聞こえない距離になると、クラヴィスは昨日の雰囲気に戻った。

「昨日ぶりだね、【マリーナ】」

クラヴィスは私の予想通り、周りの者に私たちの距離が近すぎると思わせないように測っている。

それでいて、本当に私とは仲良くしたいようだ。

クラヴィスの本心が分からない。