「分かったわ。その代わり、約束して。リーリルもクロルも絶対に自分の身も大切にすると」

「勿論です。私たちはマリーナ様と違って、無謀な所は一切ないですよ?」

クロルは険しい顔から表情を変えて、クスッと微笑んだ。

しかし、すぐに厳しい顔に戻った。

「リーリル、屋敷の者を全てここに集めよう。最大限、マリーナ様を守るためにやれることは全て準備しておいた方がいい」

「分かった。すぐに呼んでくる」

リーリルが部屋を飛び出していく。