数日後の昼休み。


学校の中庭のベンチで昼食を食べ終えた私が、校舎へと向かって歩いていると。


「わたし、白井(しらい)くんのことが好きです!」


どこからかそんな声が聞こえてきて、私は思わず足を止めた。


えっ。これってもしかして、告白!?


ふと、声が聞こえたほうへと顔を向けた私は、思わず目を見開く。


なんと、女の子から告白されていたのは、先日立ち寄った『ホワイト・カフェ』の、あのイケメン店員さんだったから。


うそ。琉星さんって、私と同じ学校の人だったの!?


しかも、緑色のネクタイをしているから、私よりもひとつ上の2年生。


カフェではすごく落ち着いていたから、てっきり大学生くらいなのかな? って勝手に思っていたら、まさか同じ高校に通う先輩だったなんて!


告白されているのが、あのカフェの店員さんだと分かった瞬間、私はこの場から動けなくなる。


先輩、告白の返事なんて答えるんだろう?