信号が青に変わった。 槙野くんとはここで別れる。 「じゃあ、また明日」 「先輩」 まっすぐな瞳で、槙野くんが私を呼び止める。 「ちょっとそこの公園寄っていきませんか?」 「…え」 槙野くんが指差した公園は前に及川くんがバスケをしていた公園だ。 「…う、うん」 なんだろう、槙野くんが今までにないくらい真剣な顔をしていた。