もう少し歩き進めた私は、ある細い路地裏の入り口で足を止めた。 なんか、吸い寄せられたように、ぴたりとそこに来たと言うか… とにかく、自分でもわからないけど、不思議な感覚だ。 路地の奥は、行き止まり…? ぽわんと、小さな灯りが灯っていて、目を凝らすとわかりにくいけど、看板が立っている。 「星空喫茶…?」 場所に似合わない、可愛らしい名前。 こんなとこに、喫茶店なんてあったんだ…