「…お前、俺がバイトしてること誰にも言うなよ」


怖い顔で、そう釘を刺された。


そんなこと、最初からわかってるけど。


「わかってる!言わないって約束するから、また行ってもいい?あそこのケーキすっごい美味しかったし、メニュー全部食べてみたいし!」


「……好きにしろ」


「やった!それと、お前じゃなくて、私2組の花坂 七瀬。よろしくね」


握手のつもりで手を差し出したけど…


「…お前って、馬鹿なの?」


握手の代わりに嫌味な言葉が返ってきた。