「花坂さん、よければまた来てね。若い子が増えれば店だって活気づくし」 「いいんですか?」 「ああ、雅のことなら気にしなくていいから。あんなやつだけど、学校でも仲良くしてもらえると嬉しいな」 「……はい」 正直無理に近いお願いな気がするけど、善処します… ま、とりあえず今はケーキ食べよう! 私は目の前のパウンドケーキを頬張って、幸せに浸った。