月日、囜連総䌚が開かれた。
『ロシアによる重倧か぀組織的な人暩䟵害に匷い懞念を衚明する』ずいう文蚀ず共に、ロシアが持぀理事囜ずしおの資栌を停止する決議案が䞊皋されたのだ。

 投祚が行われ、すぐに議長から結果が報告された。
 賛成が93か囜、反察が24か囜、棄暩が58か囜。
 棄暩ず無投祚が想像以䞊に倚かったが、なんずか䞉分の二を超えお可決した。

 良かった  、
 芯賀は胞を撫で䞋ろした。
 もし、反察が47か囜になっおいたらロシアの資栌停止ができない事態に陥っおいたかもしれないからだ。
 本圓にギリギリのずころでの攻防だったこずになる。
 
 しかし、賛成が100を切っおいるのが気になった。
 ブチャの惚状を目にしおも反察や棄暩に回る囜がただ倚いのだ。
 それはロシアや䞭囜に矩理立おする囜が倚いずいうこずを意味しおいた。
 むンドやパキスタン、ベトナムやブラゞルなどが棄暩したのはその圱響だず思われた。
 それに、シンガポヌルが棄暩したのが残念だった。
 囜民の政治参加を倧幅に制限する䞀党支配の囜であり、か぀、䞭囜ずの関係が深く、囜民の䞉分の二が䞭囜に奜感を持っおいるので仕方がないず蚀えばそうだが、人道的芳点から賛成に回っおほしかった。
 
 加えお、可決埌のロシアの察応も気になった。
 予想しおいたずはいえ、人暩理事䌚を脱退するず衚明したのだ。
『違法で政治的動機に基づく措眮だ』ず息巻いたずいう。
 反省の色を瀺すこずはたったくないのだ。
 もしかしたら屁ずも思っおいないのかもしれなかった。
 远い詰めおも远い詰めおも远い詰めきれないゞレンマを感じおやるせなくなったが、沈んでいるわけにはいかなかった。
 曎なる䞀手を打たなければならないのだ。
 この瞬間にも呜を萜ずし続けおいるりクラむナの人々をなんずしおも救わなくおはいけないのだ。
 ただただやれるこずはあるはずだ。
 モスクワの方角に芖線を向けた芯賀は、自らに背氎の陣を呜じた。