そんな中、チェチェンで完全独立を主張する独立派の運動が激化すると、お前は迷うことなく反乱軍を叩くことを決断した。
 事態を収拾しなければロシアが消滅してしまうという危機感がそうさせたのだ。
 チェチェンの分離独立が成立すれば他の地域でも独立の機運が高まり、収拾がつかなくなってしまう。
 それを恐れて強硬策に出たのだ。
 その結果、数十万人が犠牲になり、強権的だという非難が沸き起こったが、結果としてお前の人気を押し上げることになった。
 支持率が急上昇したのだ。
 強いリーダーとして認められたのは間違いなかった。