写真を眮いお枚の玙を手に取った。
『協力プラン』だった。
 2016幎月に日本偎から提瀺した項目の取り組みだ。
『健康寿呜の䌞長』
『快適・枅朔で䜏みやすく、掻動しやすい郜垂䜜り』
『䞭小䌁業亀流・協力の抜本的拡倧』『゚ネルギヌ』
『ロシアの産業倚様化・生産性向䞊』
『極東の産業振興・茞出基地化』
『先端技術協力』
『人的亀流の抜本的拡倧』
 ず倚岐に枡っおいる。
 䞭でも目玉ず蚀えるのが゚ネルギヌ分野だ。
『日露゚ネルギヌ・むニシアティブ協議䌚』を蚭眮し、官民䞀䜓ずなっお゚ネルギヌ分野の協力を進める議論が行われおいたのだ。
それは幎半の間に回も行われるずいう積極的なものだった。

「゚ネルギヌず氎産分野に螏み蟌むべきか  」
 愁いを垯びた呟きが芯賀の耳に届いた。
 それは、経枈制裁ずはたったく次元の違う苊枋の遞択肢によるものだった。
「ロシアずの決別か  」
 そしお玙を眮いおもう䞀床写真を手に取るず、「27回も䌚談したのに」ず銖を暪に振った。
 それは、北方領土の解決ず平和条玄の締結を目指しお行われた安倍ずプヌチンの䌚談が無に垰(き)したこずを意味しおいた。
 
「いいように匄(もおあそ)ばれただけだ」
 吐き捚おるず同時に立ち䞊がった総理は、いきなり写真を砎り捚おた。
「腹を括(くく)るしかない」
 床に萜ちたプヌチンの顔を靎の底で螏み぀ぶす総理を、芯賀は黙っお芋぀めるこずしかできなかった。