すぐにかけ盎したかったが、劻の垌望に添えるものが䜕もない状態でそれをするこずはできなかった。
 倧手商瀟ずいえど手に䜙り過ぎる案件なのだ。
 それに管理職でもない自分が倢のようなこずを語っおも誰も盞手にしないだろう。
 たしおや投資回収モデルで確実に利益を出すためのシミュレヌションさえ存圚しないのだ。
 そもそも䞍確定芁玠が倚すぎる。
 戊争終結の時期が芋通せないし、長匕けば長匕くほど埩興に必芁な資金が積み䞊がる。
 それに、戊争終結埌のりクラむナの経枈成長率もどうなるかわからない。
 䜙りにもわからないこずだらけなのだ。
 
 しかし、だからずいっお諊めるわけにはいかない。
 ナタヌシャが芚悟を決めお呜を懞けお取り組んでいるこずなのだ。
 戊いが続く異囜で䜓を匵っおいるのだ。
 こちらも芚悟を決めおやらなければならない。
 それに、諊めたらモットヌにも反しおしたう。
『出来ない理由を蚀うのではなく、どうすればできるようになるか考える』ず垞に蚀い聞かせおいるのに、案件が手に䜙るからずいっおギブアップするわけにはいかない。
 これは己の根幹にかかわるこずなのだ。
 
 では、どうする
 改めお自らに問うたが、答えが出おくるこずはなかった。
 耇雑すぎるパズルを䞀人で解くのは無理だった。
 誰かの力を借りなければ先に進めそうもなかった。
 しかし、この難題を解いおくれる人がいるだろうか 
 同じ郚眲の先茩の顔を思い浮かべおみたが、これずいう人には行きあたらなかった。
 では他郚眲ではどうか 
 各郚門の゚ヌスず呌ばれおいる人の顔を思い浮かべおみたが、ピンずくる人はいなかった。
 超䞀流ず呌ばれる倧孊出身者ばかりだったが、圌らに突砎力があるずは思えなかった。
 
 やっぱりいないか  、
 ず呟いた時、䞍意に男の顔が浮かんできた。
 経営䌁画宀にいる同期だった。
 同期ずいっおも3浪しおいるので幎は3歳䞊だが、3幎かけお䞖界䞀呚したずいう匷者(぀わもの)だ。
 その経隓を䌚瀟も評䟡しおいるのか、倧きなプロゞェクトにいく぀も参加しおおり、瀟内倖に豊富な人脈を構築しおいる。
 盞談する盞手ずしおはこれ以䞊の人物はいないように思えた。