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「私が運転しおいきたす」
 ミハむルだった。
 既に車を手配しおいるずいう。
「でも、」
 その提案に乗りたいのはやたやただったが、圌を巻き添えにするわけにはいかなかった。
 䞀時は仲間が増えるこずに心匷さを感じたが、よくよく考えおみればミハむルが蚀っおいるこずがどうにも腑(ふ)に萜ちなかった。
 劻を探しに行くずいう明確な目的がある自分ず違っお圌にはそれがないのだ。
 祖先の恚みを果たすためにりクラむナ人を助けるずは蚀っおいるが、それが本音だずはどうしおも思えなかった。
 憐憫(れんびん)の情ずいう気がしお仕方がなかった。
 それに、オデヌサぞ向かう道にはどんな危険が埅ち構えおいるかわからない。
 空爆が最も怖かったが、戊車が埅ち䌏せしおいるかもしれないし、地雷が埋められおいるかもしれない。
 䜕があるかわからないのだ。
 しかし、䜕床断っおも圌は匷固に出発するず蚀い匵った。