今日は昨日も行ったけどあのお店に向かう。
カランコロンと音を立てて扉を開いた。
「やっほー、来たよー」
「待ってた。適当に座ってて」
今はとっくにお店は閉店している時間。
もちろん他のお客さんは居なくて、二人だけの空間。この表情のお店もまた好き。
暗くなった街並みにほのかに灯るお店の明かりが、幻想的で入る時も出る時もほっこりした気持ちになる。
店内はカウンターに置いてあるランプが二個だけ灯っていて、ロマンチックな雰囲気を醸し出している。
「今さらすぎるんだけどさ、僕君の名前知らないんだけど」
「あー、そういえば私もだ」
そう、だって私たちはこの前まで店員さんとお客さんだったから。
「私は花怜」
「かれん、か。似合ってるね」
名前で呼ばれただけで、心がときめく。
「僕は葉瑠」
「いい名前ね。はるってぴったりな名前」
彼もこころなしか嬉しそうに見えた。
「そういえばさ、なんで私のこと好きになってくれたの。私はてっきりずっとお客さんとしてしか見てくれてないと思ってたのに」
「実は、初めて僕の淹れた珈琲を飲んでくれた時から、ずっと好きだったよ」
「え、うそでしょ」
そんな、じゃあ私たちは、出会った頃からお互い惹かれ合ってたってこと…?
「あの珈琲は、僕にとって特別な一杯だったんだ。お客さんに淹れた初めての珈琲だった。それをおいしそうに幸せそうに大切に飲んでくれるかれんを見て、僕はこの上なく幸せになったんだ。それからずっと毎週会えるのが楽しみだった」
「そんな、私もだよ。あの日からずっとはるのこと好きだった」
そう言って、私たちは目を合わせて笑った。
私たちは、これからもこうやってお互いのことをどんどん知っていくんだろう。
様々な出来事も一緒に経験していくんだろう。
それは、甘い出来事もあれば苦い出来事もあるのだろう。
それらが混じり合って、私たちだけの味を一緒に作っていきたいなって思う。
まるで、カフェラテみたいな日々を。
カランコロンと音を立てて扉を開いた。
「やっほー、来たよー」
「待ってた。適当に座ってて」
今はとっくにお店は閉店している時間。
もちろん他のお客さんは居なくて、二人だけの空間。この表情のお店もまた好き。
暗くなった街並みにほのかに灯るお店の明かりが、幻想的で入る時も出る時もほっこりした気持ちになる。
店内はカウンターに置いてあるランプが二個だけ灯っていて、ロマンチックな雰囲気を醸し出している。
「今さらすぎるんだけどさ、僕君の名前知らないんだけど」
「あー、そういえば私もだ」
そう、だって私たちはこの前まで店員さんとお客さんだったから。
「私は花怜」
「かれん、か。似合ってるね」
名前で呼ばれただけで、心がときめく。
「僕は葉瑠」
「いい名前ね。はるってぴったりな名前」
彼もこころなしか嬉しそうに見えた。
「そういえばさ、なんで私のこと好きになってくれたの。私はてっきりずっとお客さんとしてしか見てくれてないと思ってたのに」
「実は、初めて僕の淹れた珈琲を飲んでくれた時から、ずっと好きだったよ」
「え、うそでしょ」
そんな、じゃあ私たちは、出会った頃からお互い惹かれ合ってたってこと…?
「あの珈琲は、僕にとって特別な一杯だったんだ。お客さんに淹れた初めての珈琲だった。それをおいしそうに幸せそうに大切に飲んでくれるかれんを見て、僕はこの上なく幸せになったんだ。それからずっと毎週会えるのが楽しみだった」
「そんな、私もだよ。あの日からずっとはるのこと好きだった」
そう言って、私たちは目を合わせて笑った。
私たちは、これからもこうやってお互いのことをどんどん知っていくんだろう。
様々な出来事も一緒に経験していくんだろう。
それは、甘い出来事もあれば苦い出来事もあるのだろう。
それらが混じり合って、私たちだけの味を一緒に作っていきたいなって思う。
まるで、カフェラテみたいな日々を。