「ごめんなさい。困らせてしまったわね。いままでありがとう、アルル。遠く離れても、私、アルルのこと忘れないわ――」
地面に下ろそうとすると、おとなしかったアルルが急に動き出した。
じたばたと暴れて手の中から脱出し、リナリアの腕を伝って右肩に乗る。
ふんす。
耳元で、アルルの気合の入ったような鼻息が聞こえた。
「……え? 一緒に来てくれるの?」
不安定な場所に立っているアルルが落ちないように片手で支えながら尋ねると、アルルはリナリアの手に顔を近づけた。
鼻でちょん、とリナリアの手にキスをする。
地面に下ろそうとすると、おとなしかったアルルが急に動き出した。
じたばたと暴れて手の中から脱出し、リナリアの腕を伝って右肩に乗る。
ふんす。
耳元で、アルルの気合の入ったような鼻息が聞こえた。
「……え? 一緒に来てくれるの?」
不安定な場所に立っているアルルが落ちないように片手で支えながら尋ねると、アルルはリナリアの手に顔を近づけた。
鼻でちょん、とリナリアの手にキスをする。