私は、今日も生徒会室へ向かう。……と、その前に体育館へ。
実は、契約する人を決めるらしい。
体育館へ向かうと、すでにみんな来ていた。
「想夜ちゃん可愛い!大好き〜!」
「ふふっ、クリタくんだって可愛いよ〜」
クリタくんが抱きついてきて、くすぐったい。
弟みたいだなぁ。
「……可愛いな、たしかに」
……ん?
レンさんの言葉にみんなポカーンとなっている。
「可愛い、全部可愛い」
ほ、本当にどうしたんだろうっ、私が可愛いわけないのにっ。
というか、こんなこと言う人じゃないのにっ……!
「どうした?」
きょとんとかしげる顔を見て、私はますます混乱する。
他のみんなも混乱している様子だ。
「そうだ、想夜、俺とけいや……」
「待って!僕もするー‼︎」
「俺も……」
レンさんがいい終わる前にクリタくんやアオイくんがこえをさえぎる。
契約のことかな……?
「じゃあ、バスケで決めよーぜ」
「勝った方が契約な」
「負けないよおー!」
三人がばちばちと睨み合っている間にレオイさんとショウさんは呆れ気味に三人を見ている。
「もう、ほんと、お子ちゃまだねえ」
「レンは想夜が好きなのか……?すごいな、想夜」
い、いやいやいやいや。
私は、びっくりしすぎて現実かわかりませんっ……。