そう言って、ベットに寝かせて、学園内にある店で急いで水や薬などを買ってくる。
頭痛薬に、解熱剤に、水にゼリーに……。
レンさんの寝ている場所の近くにあるテーブルに置いていく。
……よし!これで、だいたいいいかな!
……って、吸血鬼って普通の薬で治るのかな……?
わ、分からないっ……。
みんなが来るまでに安静に……とは言ったものの、みんなが来ても安静にしといてもらわないといけない。
ーーガチャッ。
「はいりまー……って、レン⁉︎風邪引いたの⁉︎」
「……」
「大丈夫か……?」
入ってきたのは生徒会のみんな。
私は苦笑いをする。
「そうなんだ。吸血鬼の風邪って何すればいいのかわからなかったけれど、とりあえず人間用の解熱剤とかを買っておいたよ」
「さんきゅ、それでいいわ、解熱飲ませたら治るね。あとは……」
あとは?
また何かするのかなぁ?
「……人間の血を飲ませる、か……」
レオイさんの言葉に、ん?とならぶ。
……血?
同時にみんな私を見る。
……わ、私の血を飲ませるの⁉︎
「お願いっ!」
「……う、うん」
契約したらこのくらいするだろうし、契約した後の身だと思って頑張るぞ……!
私はレンさんのところに行く。
「手を出して」
「う、うん……」
そしてレンさんは私の指をかみ、ちゅうちゅうと吸っている。
なんか、そこまで痛くないな……。
「……甘い」
……え?
レンさんの言い放った言葉の意味がわからない。
一方、他のみんなは驚いている。
「え!甘いの⁉︎飲む飲む!僕も〜」
「ダメだ。クリタお前飲み干しそうで怖い」