レオイさんに難なく捕まり生徒会室へ戻される。
私は身を縮めて謝るばかり。
「……なあ、こいつ、オレらのファンじゃなくね?」
「確かに、顔をかっこいいみたいな目で見ないよね……」
……ファン?
なに?生徒会にファンクラブでもあるの……?
す、すごいっ。
……て、感心してる場合じゃなかったー!
「あ、あの……わ、私はあなたたちの会話聞こえてなかったので……」
「なんで会話してたってわかるんだ」
「……すいません、聞いていました。ごめんなさいっ……」 
嘘もバレる……。
「あ、あの……吸血鬼って……どういう……」
吸血鬼って、漫画やアニメしかいないと思ってたけど……。
……あっ、もしかしてこれ、アニメのなんかのシュチュエーション?
生徒会の人たちは吸血鬼にハマってて、それでなりきり会話してたら私が間違えて聞いちゃったのかも!
私はそんな考えになり、生徒会の人たちに、「なんのアニメですか?」と聞いた。
「……は?」
「なに言ってるのこの子……」
……え?
とそのとき私は正気に戻る。
そうだよ、いくらハマってるとは言え、生徒会だもん。
そんなふざけたこと、するはずない!
どうしよう、だとしたら私今、ものすごい変なこと聞いたよね……。
は、恥ずかしいっ。
「すみません、アニメの会話かと……」
「……え?」
「まぁ、会話聞いてたってことだよね、うん」
「……あの」
会話を聞いてる時に気になったことがある。
「あなたたちは……吸血鬼なのですか……?」
覚悟を決め、いうと……。
生徒会の皆さんの、目の色が変わる。