スリーポイント!
すごい!
……で、でも、長いっ……。
かれこれ三人は二十分はやってると思う。
い、いつまでやるんだろうっ……。
「そう言えばレオイさんってよくココア飲んでますよね、甘党?」
思っていたことを口にすると、レオイさんは苦笑いしていた。
「まあ、好きだな。……でも、外見は俺苦党みたいだろ?だから……甘いもの食べていいのかって不思議で」
少し寂しそうな横顔に私はブンブンと首を横に振る。
そんなことないと思う。
「いいギャップだと思うっ!」
私は、すごくいいと思うけどなぁ。
人間、ギャップはすごく素敵だ。
私がそう言うと思わなかったのかレオイさんはびっくりした表情を見せた後、
「ありがとう、そういってくれたの、想夜だけだ」
ニカって笑うレオイさんはいい笑顔。
「うん、想夜ちゃんは本当いい子。僕の女の子の友達の中でも、すっごくいい子だよ」
「……いい子?ふふっ、ありがとう」
ショウさんはお世辞が上手いなぁ。
私はいい子じゃないよ。
だって、他の人の会話を盗み聞きするような子なんだもん。
それに、ショウさんの方がずうっといい子。
「ショウー!レオイー!」
その時、後ろからレンさんの声がした。
あ、あれ……?クリタくんとアオイくんが不機嫌に……。