青空学園に通う、私。初音想夜。
中学二年生の女の子。
私の通う青空学園は進学校として有名で、試験がとても難しい。
その超難関試験を突破して、青空学園にはいったのだ。
そんな私には誰にも言えない秘密がある。
それは、生徒会メンバーのヒミツのお手伝いのこと。
生徒会は、イケメン集団が集まっていると有名。
生徒会長が矢留レンさん。背が高く、かっこいいけど女嫌い。
副会長が氷室レオイさん。運動は日本一という人もいるほど運動が得意。
会計が伊達ショウさん。女の子といる姿をよく見かけるかわいい系男子。
秘書が花京院アオイさん。さわやかで誰に対しても優しい。
そして超有能生徒会員の鳳凰クリタさん。ヤンチャでかわいい。
このメンバー、じつは吸血鬼なんだ!
吸血鬼って知ってるのは学園で私と生徒会メンバーだけ。
ヒミツのお手伝いと、吸血鬼なのは関係してる。
どうしてヒミツのお手伝いをしてるのかというと……。

あれは入学して一週間が経った頃。
友達の加奈ちゃんとお弁当を食べようと中にはへ向かっている時。
『おっ、初音!お前学級委員だよな?これ事務室届けてくれ』
と、書類渡され、私は書類を先に行くことに。


事務室……もうつくっ……。
事務室へ向かっていたとき、生徒会室のドアが少し開いてることに気づいた。
「どーすんだよ……」
何か話してる……?
どうしよう、なんだか気になる……。
悪いことだとわかっていても、私はついつい盗み聞きしてしまう。
「なぁ、オレたちの誰か一人契約結ぶって、どーする?」
「つくんないと退学だしねえ……」
「ショウ、お前女と仲いいだろ契約しろ」
「うーん……そうしたいんだけど……僕、契約の仕方知らないんだよね……』
「教えてやるから!吸血鬼は人間界の学園で一人は女つくんないといけねーんだ!」 
……吸血、鬼?
どういうこと……?
でも、会話を聞く限り……。
ーー生徒会メンバーは、吸血鬼?
う、うそっ……。
本当かわからない……けど、本当だったら……。
私は足がガクガク震え、書類を落としてしまう。
「……あ?誰だ?いるのか?」
……あっ……。
生徒会の人たちは私を目をまんまるくして見ている。
どうしようっ……今の、聞いてたって知られたら……。
退学っ……、ありえるっ……。
「え、ええぇと……あの、す、すみませんでしたーっ!」
とっさに頭を下げ、逃げる!
……ことができるはずない。