「細かいことはいいじゃん。来週末、市民会館な。了解」
「ちょっと…!変な真似だけはしないでよね!」
そして、発表会当日。
ドレスアップした私は、ステージの上でお辞儀をした時、最前列に中谷の姿を認めてギョッとしたものだ。
演奏が終わると、中谷は笑顔で拍手を送ってくれていた。
後にも先にも、学校の外で中谷と関わりがあったのは、あの日のことぐらいだったと思う。
*****
「おーい、大丈夫か?」
目の前でヒラヒラする中谷の手にハッとする。
「ああ、うん。ピアノなら、続けてるというか…これでも一応、音大卒だし、ピアノを生業にしてるの」
そうは言っても、ピアニストはピアニストでも、あくまで合唱団やレストランやジャズバーなどのピアニストであり、他にもインストラクターなど色々掛け持ちしている。
「ちょっと…!変な真似だけはしないでよね!」
そして、発表会当日。
ドレスアップした私は、ステージの上でお辞儀をした時、最前列に中谷の姿を認めてギョッとしたものだ。
演奏が終わると、中谷は笑顔で拍手を送ってくれていた。
後にも先にも、学校の外で中谷と関わりがあったのは、あの日のことぐらいだったと思う。
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「おーい、大丈夫か?」
目の前でヒラヒラする中谷の手にハッとする。
「ああ、うん。ピアノなら、続けてるというか…これでも一応、音大卒だし、ピアノを生業にしてるの」
そうは言っても、ピアニストはピアニストでも、あくまで合唱団やレストランやジャズバーなどのピアニストであり、他にもインストラクターなど色々掛け持ちしている。