かつて、散々ちょっかいを出されたことで、ずっと嫌な奴だと思っていたが、今の中谷はすっかり大人で、私だけが成長していないような気がする。

もう、恋愛とか結婚とか、そういうのは嫌だと感じているのが本音だ。

中谷とは、色恋抜きで、いい友達になれるかもしれない。

きっと、なれるはず。

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ある晴れた日の午後。

一目惚れした庭園で、私は、可愛い赤ん坊を恐る恐る抱っこしていた。

「ふふ…。ルッちゃんがこの子の叔母さんになってくれたら嬉しいのになぁ」

中谷のお姉さんに言われ、

「な、何を言ってるんですか!?」

想定外の言葉に、焦る私。

「いきなりそんなこと言って、危ないじゃないですか。この子を落っことすかと思いましたよ、もう…」

本当に落としては大変なので、お姉さんに赤ん坊を返す。

悪阻に悩まされていた中谷のお姉さんは、無事に可愛い女の子を産んだ。