「……ねえ、美桜那。あたしはあの人達と一緒に居てもいいのかな?」



……神様は本当に不公平だ。


私の1番大事な人にこんな顔させるなんて。


窓から差し込む月の光を反射する金髪のウィッグはゆらゆらと揺れている。



「……わからない」



私には人間の心を理解する力がない。でも、理解したいとも思う。



「私は結希じゃないから、わからない。……けど、私は大事な人の側にいたい。そのためなら、これまで以上の努力をする。…結希は私達の希望の光だから、側に居たい。離れられた方が迷惑。」



「…美桜那………そうだね!ありがとう!」


「私にお礼を言う必要はないわ。」


「もうっ!お礼ぐらい素直に受け取りなさい!」




ーーーやっぱり結希が居ると寝やすいな。


「ー…美桜那、貴女にはきっと、今以上に大事な人ができるよ。…ー諦めないでー…」



夢の中で誰かがそう言った。