そう言う雪の顔には、慈しみがこもっていた。


雪が私の為に用意した任務、無下にはできない。


それに私は



……ー雪の手駒の一つだー…




「わかった。……雪、今日は一緒に寝てもいい?」



「ああ。一緒に寝ようか」



「そういうことなら後はオレ達に任せな〜」


「ミナ!明日一緒に登校しようね!」


「ありがとう…隼人。リンこそ寝坊しないでね?」



そう言い残し、私と雪は総長室に入った。


「……ここでは、いい?雪」


「ああ。……で?美桜那は何であたしと2人になりたかったの?」



気づいた人もいるだろう。

実は我らが総長様は女だ。そして私たち幹部は幼なじみ。


その中でも、私と雪…いや、結希(ゆき)は1番古い付き合いだ。



「……結希、無理して笑わなくていいわよ。……転校先で何かあった?」



そう、私が結希と2人になったのはそれを聞くためだ。