「遅かったな?」



「ボクのお菓子〜」



「おいっ!湊人!それはオレのだ!!」



「喧嘩しないでよ〜?雪くんが起きちゃうよ?……あ、おはようございまーす」



「ああ、おはよう。…ミナ、おかえり」



雪に手招きされて、行ってみれば近くに何かの書類があることに気がついた。


これって……。



「ただいま。カナタに呼ばれたのだけれど、」



「ん、お察しの通り、ミナには学校に行ってもらいたい」



学校……私とは無縁な場所だ。


なのに、なんで今…。



「リンと一緒の魁皇(かいおう)高校だ。……任務も兼ねて、な」



…任務。それは私たちに与えられた仕事。


私たちが担当するのは機密情報入りのものだけだ。


それと高校、どんな関係性があるの?



「それって、リンと共同ってことよね?」



「ああ、ただリンに関してはたまたま通っていただけだから、メインではないがな。……魁皇が気に入ればそのまま通えばいい。美桜那もいい経験になるかもしれねえ。」