カイ、何者なんだ…
ヤバイって凛をどうするつもりなんだろう。
父親と関係があるって…
今の俺に何が出来るだろうか。

焦る気持ちを落ち着かせるため、ソファーに戻り、煙草に火を付け吸うと
溜め息と一緒に、フゥーと煙を吐いた。

その時ふと頭に浮かんだ

「そうだ…」

呟くと、健は煙草の火を消し、玄関先に掛けてあった上着を羽織り、車を走らせた。