はずだった、
目を覚ますとあたりはもう暗い
やっちゃった
最悪
さすがに夕さんたちも帰ってきてるだろう
おまけに遭難したみたいだ
あまりに必死に走ってたから
もう終わりだ
周りにはあかりも見えない
月の光だけが僕を優しく照らす
まあ幸い横には綺麗そうな川がある
水には困らなそう
たしか、
人は水があれば食料なしでも2週間はもつはずだ
こんなとこで夕さんから詰め込まれた知識が役に立つ
出来れば使いたくなかった知識だが
しかたない
今は下手に動かず
もう一度寝よう
そうだよ、もともと僕は死のうとしてたんだし
こんなのなんてことない
そんなことを考えてるとだんだんとまぶたが重くなってきて
いつの間にか寝てしまっていた