「いいのかな…」

「由利香ちゃんは、七彩のこと好き?」

「はい、もちろんです!」


よかった。

これが聞けただけで安心する。


「よかった。七彩、ずっと気にしてたからね」

「そうですよね…」

「事情は七彩から聞いてる。由利香ちゃんも、辛かったよね。これから、七彩と仲良くしてあげて」

「はい!」


俺たちは少し話しをしたあと、由利香ちゃんの部屋に案内をして俺は七彩の寝ている寝室に向かった。


静かに入ったけど、七彩は目が覚めたらしい。

ドア閉める音で起こしちまったか。


「悪い、起こしたな」

「ううん、大丈夫…」


どこか、思い詰めてる七彩。

遥のこと、か。


静かに抱きしめて、「好きだ」と伝えた。

俺には…これしかできないから。