翌日。


今日は土曜日で学校が休み。


先輩のことにどうこう悩んだ私は、友達である芙希ちゃんを呼び出して、カフェで1時間が経った頃。


「はぁ?今更気づいたの?」


芙希ちゃんは捻くれたような顔をして、私に呆れているのか、大きくため息を吐いた。


「……え?い、今更って…」


「今更は今更。先輩に何やったかやっと自覚したのかって言ってんの」


「えぇ!?私やっぱり何かしちゃったの!?」


「してるんじゃないの?じゃなきゃあんな風に先輩嫌わないよ」


うそぉ…。


私今までそれを自覚せず先輩にアピールしに行ってたなんて…


も、申し訳なさすぎる…


「芙希ちゃん…!!」


ガシッと芙希ちゃんの両肩を掴む。


「な、どうしたの」


「私何を直せば先輩に振り向いてもらえるかな…!?」


「は?」


「わ、私先輩に好きになってもらいたいの…!」


「……全然脈ないのに?」


「だからこそだよ!マイナスからプラスにする方がゼロからプラスにするよりも効果あるんだよ…!」