「いいじゃないですか!私は今先輩が料理するかしないかを聞いてるんです」


「ノーコメント」


むぅ…先輩のケチ。


教えてくれたって別にいいじゃん。


「さっさと帰れよ。俺のお昼の時間奪う気?」


「先輩お昼一緒にしてくれないじゃないですか」


「当然だろ。お前のこと嫌いだから」


「だからせめてもなんです。少しでも長く先輩と一緒にいたいんです…!」


「……」


「私4時間目終わってすぐ飛んできたんですよ。愛ですよね!先輩、好きです!」


「……帰れ。腹減ったから」


「むぅ…花より団子ですね…」


「お前が花なわけねぇだろ。花以下」


ゔ。傷つく。


恋愛対象じゃないって最初から言われてるけど、ここまでとは…。


「ともかく明日のお昼も来ますからね!」


「来んな」


先輩の荒い口調に渋々引き下がって、自分の教室に戻る。


「はぁ…もうそろそろ1週間経っちゃうよ…」


先輩が卒業するまでのカウントダウンがどんどん短くなってる。


そのくせ、先輩に全然好きになってもらえない。


それに加えて、段々と私の扱いが雑になってきてる。


下手したらパシリとかのレベルじゃない……?


……私、先輩に何かしちゃったのかな……。