「………何でそっちの方向に行くのかね〜」


はぁ…と呆れるように短いため息をついた芙希ちゃん。


呆れられることも当たり前すぎて、もう慣れちゃったから、今更って感じだ。


ここで諦めるほうが中途半端だし、何より私の気持ちがモヤモヤしてスッキリしない!


まだ2週間もある。


どんなに脈なしでも、1ミリの可能性を信じてるから。


先輩が私を1ミリでも好きになってくれる可能性。


クラスのみんなや先輩の友達に「迷惑」とか言われて、


呆れられたり、うざがられているけど、これが私だ。


私は、明日も押して押して攻撃しに行くんだ!


どんなこと言われたって、私は先輩が好きだから。


だから、待っててください、先輩〜〜!!


「よーし、気持ち切り替えて明日も頑張るぞ!」


「ま、頑張れ」


芙希ちゃんの諦めな応援の声と同時に10分休みは終わった。