勘づかれたのか俺の肩は大きくビクッと震え、声も裏返った。


そんな俺をじーっと見つめてくる桐谷。


桐谷は確信したのか何かを考え込むように腕を組んでうーんっと頭を捻るように唸っていた。


やっぱり、幼なじみは容赦しねぇんだな…。


分かってたけど…。


そうこう思ってた時、桐谷は考えがまとまったのか俺を見つめてこう言った。


「……───桜子のこと守るために確かに牽制はしてますよ。そこらにいる男に桜子を汚されたくないので」


「……」


「けど、先輩は優しい人だって、桜子の内面をちゃんと好きになってくれたと思ってますから」


「!」