「先輩、好きです!」
「うざ、消えろ」
3月上旬。
私・春乃桜子(はるのさくらこ)は今大好きな先輩である青木桐生(あおききりゅう)先輩に愛の告白中です!
「ははっ、桐生また告白されてるじゃん。しかも1年前から懐いてる子でしょ?」
「こっちはうざいんだよ」
先輩のトゲのあるこの口調はいつものこと。
普段は、女子にも男子にも優しい先輩なんだけど……
「さっさと帰れ。もう教室来んな」
この通り、なぜか私には態度がすごく荒い人なんです。
……なぜ??
「いーえ!明日も来ますから!絶対好きにさせると宣言したでしょう!?」
これは、約1ヶ月前に遡る。
『桜子、あんなトゲある言い方されてるのに全然懲りないよね〜』
『懲りるも何も、先輩が好きだし!』
『桜子、知ってた?……後1ヶ月で先輩卒業だよ』
『…………え“!?』
という、友達の斉藤芙希(さいとうふき)ちゃんの言葉で現実に一気に引き戻され、
「うざ、消えろ」
3月上旬。
私・春乃桜子(はるのさくらこ)は今大好きな先輩である青木桐生(あおききりゅう)先輩に愛の告白中です!
「ははっ、桐生また告白されてるじゃん。しかも1年前から懐いてる子でしょ?」
「こっちはうざいんだよ」
先輩のトゲのあるこの口調はいつものこと。
普段は、女子にも男子にも優しい先輩なんだけど……
「さっさと帰れ。もう教室来んな」
この通り、なぜか私には態度がすごく荒い人なんです。
……なぜ??
「いーえ!明日も来ますから!絶対好きにさせると宣言したでしょう!?」
これは、約1ヶ月前に遡る。
『桜子、あんなトゲある言い方されてるのに全然懲りないよね〜』
『懲りるも何も、先輩が好きだし!』
『桜子、知ってた?……後1ヶ月で先輩卒業だよ』
『…………え“!?』
という、友達の斉藤芙希(さいとうふき)ちゃんの言葉で現実に一気に引き戻され、