学校の帰り、恋は一人とぼとぼと家へ向かって歩いていた。

 ちょっと前なら宗介と賑やかに家路に着いていたが、その宗介は。

 でも自分が悪いのだ。




 恋が、ため息をついて最後の角を曲がろうとした時だった。

 ポケットから学校に持っていってるケータイが鳴って光った。


 メールの差し出し人を見ると宗介となっていた。






To恋

すぐ来い。学校の外ステージ。







 恋は制服のまま、もと来た道を走った。