「ちょっと晴翔何言って…」


「だってお姉ちゃんすっごい弱いんだよ。いつも僕に負けるんだもん」


余計なことは言わなくていいと言いたいことところだけど、流石に栗山くんは家になんて…


「相手してやるよ」


………はい?


「え、待ってよそんな急に…」


「やった!じゃあ早く帰ろうよ!ほら、お姉ちゃん早く帰ろ」


小さな手に、こんなに力があるのかと驚くくらい強く手を引かれた。


「そういうことだから、お前んち行くわ」