「いやぁぁぁぁぁ!」 包帯だらけの男が飛び出してきて 「きゃぁぁぁぁぁ!」 頭に弓の刺さった血だらけの侍に追いかけられ… 走りに走った。 気づけば栗山くんに手を引かれていた私が、栗山くんの手を引いていた。 「さっきからギャーギャーうるさいんだけど。それに、お前こういう時だけ足早すぎんだよ」 「…も、無理…」 もう、足の力抜けそう… 放心状態のまま、やっと出口に出た。