お化け屋敷の入り口は、もうすでに冷え冷えだ。 「では次の方どうぞー」 係員に誘導される。 「おい行くぞ、早くしろよ」 「む、無理、無理!」 入る前からギブアップ寸前の私に痺れを切らしたのか、無理やり腕を引っ張られた。 ひんやりとした空気が頬にあたる。 多分ここの職員さんたちが驚かせているのだろうけど、メイクとか服とか、演出がやたらリアル過ぎて怖い。