「……楽しくねーの?」


じっと、真っ直ぐ見つめてくる瞳。


「…あ、ううん!動物園も久しぶりだったし、パンケーキも美味しいし、すごい楽しいよ。でも、なんか私だけが楽しんでるみたいで…栗山くんは、楽しくないのかなって」


「……つまんなかったらとっくに帰ってる。それに、お前と一緒ならどこでも楽しい」


「…え」


急にそんなこと言うから、ドキッと心臓が跳ね上がった。


……い、今のって、どういう意味だろう…


「花は楽しいんだろ?」


「う、うん、もちろん」