それがずっと疑問で引っかかってるけど、こうやって話せているのが嬉しいから何も言えない。



二人の恋バナに耳を傾けて私も笑っている時だった。



教室の後ろの扉が開いて、一人の女の子が入ってきた。



「あ、宇佐美さん……!おはよう!」



「う、うんっ。おはよう……!」



「寧々ちゃんおはよう」



「おはよう」



「げ……っ」



宇佐美寧々ちゃん。




同じクラスの女の子が教室に入ってきた。




宇佐美さんが男の子たちの挨拶に返事をしていたら、二人が同時に嫌そうな声を出した。