「お茶会はそんなんじゃないの! そもそも、アタシは白鳥グループとか、権力とか! そんなのキョーミないし!」


「結様。白鳥グループの跡取りなんて、願ってもなれないものですよ。そうおっしゃらず、頑張ってください。ご両親も期待されていますよ?」


爺の言葉にぼそりと「嘘ばっかり」と呟いた。


結の父が現在の社長になってから、白鳥グループは大きく成長した。


日本のトップ企業と呼ばれるようになったのも現社長の功績といっても過言ではない。


ただ、会社での活躍は凄まじいのだが、家庭を顧みない人だった。


母も好き放題やっている。


そのため、結のことは昔から爺を始めとした使用人達が面倒を見ていたのだ。