「だからって、毎日詰め込まないでよ。こんなんじゃ、パンクしちゃう」


「ご冗談を。定期的にご学友とお茶会をなさってるではありませんか。そこで、ストレス発散ができるでしょう?」


現状を知らない爺に言われ、結はぷくっと頬を膨らませた。


たしかに、爺の言う通り月に1、2回同級生の女生徒とお茶会をする。


しかし、そこではお互いの礼儀作法を見たり、自分の親の会社の事を探ったりする堅苦しいもの。


特に、日本トップクラスの企業である白鳥グループと仲良くしたいという同級生は多い。


結は、同級生から気を遣われ、コネを築こうと媚びてくる人達に嫌気がさしていた。


お茶会では、ストレス発散どころか蓄積されていたのだ。