充さんたちが作る和菓子は一度も食べたことないけど、彼らを見ていると不思議と胸が幸せな気持ちでいっぱいになる。
おぼろづきは私にとって元気を与えてくれる大切な場所。近い将来、屋敷を出る時が訪れる日が来たのなら真っ先にここに来て、二人が作った和菓子を食べてみたい。
「しかし遅いな。充、いつまでお客さんを待たせる気だ?」
すると店の奥から足音が聞こえてきた。充さんは手に何かを持っていて、汗をかき、息を切らしていた。
中で一体なにをしていたのかしら?
「遅いぞ。思いつきで作業するのはやめろと言っているだろ?」
「すまない。あの、お待たせしてすいません。どうしてもこれを渡したくて」
おぼろづきは私にとって元気を与えてくれる大切な場所。近い将来、屋敷を出る時が訪れる日が来たのなら真っ先にここに来て、二人が作った和菓子を食べてみたい。
「しかし遅いな。充、いつまでお客さんを待たせる気だ?」
すると店の奥から足音が聞こえてきた。充さんは手に何かを持っていて、汗をかき、息を切らしていた。
中で一体なにをしていたのかしら?
「遅いぞ。思いつきで作業するのはやめろと言っているだろ?」
「すまない。あの、お待たせしてすいません。どうしてもこれを渡したくて」